米政府、カナダ、メキシコとの陸路での渡航制限を10月21日まで延長

(米国、カナダ、メキシコ)

ニューヨーク発

2020年09月24日

米国国土安全保障省は9月18日、カナダとメキシコとの間の不要不急の陸路渡航規制を両国との合意の下、10月21日まで延長すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。これは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて3カ国が3月21日以降、取っている措置を延長するもの。これまで30日ごとに延長しており、現行の期限は9月21日までとなっていた。

貿易は引き続き制限されず、必要不可欠な業務や緊急の理由による渡航は影響を受けない。また、本規制は、陸路による人の移動が対象で、空路、貨物列車、海路での移動については適用されない。

国土安全保障省は今回の延長に合わせて、今後、同省傘下の税関国境保護局(CBP)は不法移民を米国内の待機施設に留置せず、出国元となるカナダかメキシコのいずれかに直ちに送還すると発表した。それが不可能な場合、不法移民は出身国に送還されることになる。理由として、待機施設では人同士の社会的距離が確保できず、米国疾病予防管理センター(CDC)が、新型コロナウイルスの感染拡大を招くリスクがあると判断していることを挙げている。

(磯部真一)

(米国、カナダ、メキシコ)

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