ケニアで8月1日から国際商用便の運航が再開

(ケニア)

ナイロビ発

2020年08月03日

ケニアでは3月25日深夜から貨物便を除く国際商用便の運航を停止していた(2020年3月25日記事参照)が8月1日、国際商用便の運航が再開された。水際対策の方針は7月30日、運輸・インフラ開発省のジェームス・マチャリア長官が表明した。機内や空港では1.5メートル以上のソーシャル・ディスタンスを確保し、マスクを着用することが求められ、入国時に37.5度以上の発熱やせきなどの症状があった場合は、政府指定施設などでの隔離対象となる(ケニア航空局外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。ケニア航空は、ダルエスサラーム(タンザニア)には週7便、キガリ(ルワンダ)には毎日、長距離便もムンバイとドバイには週5便、ロンドンには週2便など運航する計画だ(ケニア航空外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

また入国が認められる国については、日本を含む11カ国(注)からの搭乗客となり、搭乗前の96時間以内に取得したPCR検査陰性証明書の提出を求められる(「デイリーネイション」紙電子版7月31日)。

ケニアの新型コロナウイルス感染者数は累計2万1,363人(8月1日時点)で、1日当たり感染者数が増加基調の中、経済回復を目指し運航の再開に踏み切ったかたちだ。外貨獲得の主要産業である観光・ホスピタリティ業は、4カ月におよぶ外国人観光客の足止めに、大きな影響を受けていた。ナイロビの老舗ホテルであるノーフォークは5月27日、宿泊客の激減を受け、全従業員の解雇と閉業を通知している(「デイリーネーション」紙電子版5月28日)。

国内線については国際線に先立ち、7月15日に再開している。ケニア航空は、モンバサに1日3便、キスムに1日2便を運航している。

(注)中国、韓国、日本、カナダ、エチオピア、ルワンダ、ナミビア、スイス、ウガンダ、モロッコ、ジンバブエ、米国(カリフォルニア州、フロリダ州、テキサス州を除く)、英国、フランス、ドイツ、オランダ、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)、イタリアからの搭乗客は、一定の条件を満たせば14日間の隔離対象外となる。タンザニアなどからの入国は認めるものの、入国後14日間の隔離が求められる。

(久保唯香)

(ケニア)

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