ドバイに新たな日本食レストラン「木村屋」がオープン

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2020年08月20日

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイにある5つ星ホテルのザ・オベロイ・ドバイ内に8月1日、日本食レストラン「木村屋」がオープンした。木村屋は、2018年にミレニアム・エアポート・ホテル・ドバイ内に開店した富士屋の支店として、同店の共同責任者である茂木貴洋氏が業務運営を担当している。

ドバイでは日本食レストランが増えているが、ほとんどは外国人経営によるもので、日本人が経営する日本食レストランは数えるほどしかない。木村屋はそのうちの1店舗で、日本人経営によって可能な日本の雰囲気づくりを意識している。まずは在住の日本人に紹介するため、8月中に来店した日本人客に全品半額で食事を提供するなどのイベントを行っている。

店内は日本の居酒屋をイメージしており、食事も日本の居酒屋で提供される内容に加え、すし、しゃぶしゃぶ、すき焼き、ラーメンなどさまざまなメニューを用意している。本物の日本の味を提供したいとの思いから、日本産の食材を用いており、金額ベースで9割の食材が日本産だという。店のスタッフには、日本語のあいさつで接客するとともに、日本産食材について説明できるように教育を行っている。

新型コロナウイルスによるパンデミック発生後の開店であり、入店者数の制限は解除されたものの、テーブルの間隔に余裕を持たせ、衛生面については作業時のマスクやヘアネットの着用と、負担の少ない勤務体系による従業員の体調管理、外部から搬入した食材の洗浄・消毒など、通常時よりも厳しく実行している。また、宅配需要が高まる中、宅配での提供にも力を入れていくなど、実情に合った運営を行っていくと茂木氏は語った。UAEでの日本産食材のさらなる普及が期待される。

写真 日本食レストラン「木村屋」が新たにオープン(ジェトロ撮影)

日本食レストラン「木村屋」が新たにオープン(ジェトロ撮影)

写真 店内の様子(ジェトロ撮影)

店内の様子(ジェトロ撮影)

(反町俊哉)

(アラブ首長国連邦)

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