大手ECサイト拼多多の利用者数、第2四半期に急増

(中国)

上海発

2020年08月31日

中国の大手共同購入のECプラットフォーム「拼多多(Pinduoduo)」が8月21日に発表した財務報告によると、2020年第2四半期(4~6月)の業務収入は前年同期比67.3%増の121億9,300万元(約1,889億9,150万円、1元=約15.5円)に達した(売り上げ推移は添付資料表参照)。また、拼多多アプリの月間平均利用者数は前年同期比55%増の5億6,880万人で、第1四半期(1~3月)に比べ8,140万人増えた。年間の平均消費額(6月時点)は1,875元で、2019年の年平均(1,468元)から27.7%増加した。高頻度利用者(注1)数は2020年第2四半期までの12カ月間で前年同期比41%増の6億8,320万人となり、特に、第2四半期の高頻度利用者数は5,510万人増え、同社が上場して以来最大の増加幅となった。

インターネット関連シンクタンクの網経社EC研究センターの曹磊主任は拼多多アプリの利用者の急増について「県や村レベルでのライブ配信などの販促イベントを行った成果」と分析した。また、同センターの郭濤特約研究員は「ここ数年で下沈市場(注2)のユーザー数が順調に増加し、購入単価も上昇した。また、新コロナウイルスの影響により、オンラインショッピングが主流となり、好調な業績につながった」と述べた(「中国網財経」8月25日付)。

(注1)一定期間内にアプリを利用し、ソーシャルネットなどを通してオーダーしたユーザー数を指す。

(注2)三級都市以下の地方都市の市場を指す。

(侯恩東)

(中国)

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