蘇寧易購、2021年に農村向けフランチャイズ店を1万2,000店超に

(中国)

上海発

2020年08月19日

小売り大手の蘇寧易購は8月11日、蘇寧の小売業向けクラウド型店舗の加盟店数を現時点の6,650店から、2021年に1万2,000店超に拡大する方針を明らかにした。

クラウド型店舗は2017年にスタートした農村部を中心とした小型フランチャイズ店で、加盟店は蘇寧が取り扱う家電製品、各種商品を販売できるだけでなく、同社の決済システムや物流ネットワーク、サプライチェーンなどサービスを利用できる。同社のクラウド型店舗の新規加盟店数は2019年10~12月期に1カ月当たり平均181店だったが、2020年4~6月期には平均264店と増加している。

蘇寧易購は、在庫を持たない「C2M(Customer to Manufacturer)計画」も発表した。C2Mは、製造者が消費者の購入データなどを人工知能(AI)などで分析し、消費者が欲しい製品を見つけ出して生産する新しいビジネスモデルを指す。蘇寧易購は自社が運営する電子商取引(EC)サイトで消費者に商品サンプルとカスタマイズ機能を提供し、戦略的提携関係にある家電メーカー工場に生産を依頼するビジネスモデルを実施する。蘇寧易購は今後、多元的な製品供給体制を形成し、サプライチェーン、販売チャンネル、企業経営、消費者体験などのデジタル化を推進する。

(劉元森)

(中国)

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