2019年の乗用車生産台数はアフリカ1位、新車販売は前年比6.8%減

(モロッコ)

ラバト発

2020年08月13日

モロッコ自動車輸入者協会(AIVAM)の7月の発表によると、2020年上半期(1~6月)の新車販売台数は4万5,774台となった。新型コロナウイルス感染症が経済にも影響を及ぼし、前年同期の8万735台と比べると43.3%減と落ち込んでいる。ただし、前年同月比では4月が86%減、5月が83%減、6月が33%減とマイナス幅が小さくなり回復基調にはある。

また2019年の自動車の生産台数を国際自動車工業連合会(OICA)の統計でみると、39万4,652台(乗用車36万110台、商用車3万4,542台)となった。モロッコの乗用車生産台数はアフリカ大陸で1位(2位が南アフリカ共和国34万8,665台)となっている。2019年(1~12月)の新車販売台数は、AIVAMによると16万5,918台となり、2018年の17万7,300台から6.8%減となった。メーカー別の新車販売台数トップ10(2019年1~11月)は、ルノーがモロッコの工場で生産しているダチアとルノーが上位を占めた(添付資料表参照)。

モロッコではルノーがタンジェとカサブランカの工場で自動車(乗用車、小型商用車)を生産しているほか、2019年9月から新たにグループPSAがケニトラの工場で「208」モデルの生産を開始した。

ルノーの2019年の生産台数は39万4,902台(前年比7,248台減)となった(プレスブリーフィング2020年1月14日)。内訳はタンジェ工場で30万3,558台(同1万5,042台減)、カサブランカ工場で9万1,344台(同7,794台増)だった。生産台数のうち93%に当たる35万1,514台が74カ国に輸出された。

グループPSAは2019年9月中旬に生産を開始し、年内で8,373台に達した(「LE MATIN」2020年5月3日)。同社は今後、同工場の生産能力を年間20万台まで拡大することを目標としている(2019年6月28日記事参照)。

(石橋洋一郎)

(モロッコ)

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