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第2四半期の政府歳入は減少、赤字を計上

(サウジアラビア)

中東アフリカ課

2020年08月14日

財務省が7月28日に発表した2020年度第2四半期(4~6月)の予算実績報告書外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、政府歳入は前年同期比で石油収入、非石油収入、税収ともに減少し、同49%減の1,339億4,400万サウジ・リヤル(約3兆7,500億円、1リヤル=約28円)となった。歳出が同17%減の2,431億8,100万リヤル(約6兆8,000億円)となったため、1,092億3,600万リヤル(約3兆600億円)の財政赤字を計上した。

2020年3月以降、新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の停滞に加え、ロシアとの協調減産協議の決裂に端を発した原油価格の急落〔3月に2019年価格の3分の1程度となる1バレル当たり20ドル台まで下落、8月初旬は40ドル台(ブレント価格)で推移〕の影響を大きく受けたことから、第2四半期の財政の動向が注目されていたが、歳入は前年同期からほぼ半減となった。石油収入が前年同期比45%減となる957億1,800万リヤルとなったが、非石油収入も同55%減の382億2,700万リヤルと低迷し、赤字増加に影響を及ぼした。

2020年度上半期(1~6月)でみると、歳入は3,260億1,600万リヤル(前年同期比36%減)、歳出が4,693億6,000万リヤル(同8%減)となり、1,433億4,400万リヤルの赤字となった。また、上半期末の公的債務は8,198億6,600万リヤルに拡大した。

今後の見通しについては、現地大手投資会社ジャドワ・インベストメントの分析によると、歳入面では、石油収入は下半期の油価が1バレル当たり約40~45ドルの推移とすれば、国営石油会社サウジアラムコからの継続的な配当支払いと合わせると、同社見込みの3,500億リヤル以上になる可能性はあるとしている。また、下半期は7月の付加価値税(VAT)増税の影響で、政府の収益も増加する見込みとしているが、非石油収入は今後も経済活動の停滞で、減少傾向が続くと予想している。

一方の歳出面では、特定の分野でコスト削減を行ったものの、医療など他の分野に予算を振り向けたことにより、通年では政府の年初見込みの1兆200億リヤルとほぼ変わらないとみている。この結果、同社は8月時点では、今年度末の財政赤字を3,620億リヤル(約10兆1,360億円、GDPの約13.5%)と予想している。

(米倉大輔)

(サウジアラビア)

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