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米映画館大手、新作映画の早期オンライン配信に合意

(米国)

ロサンゼルス発

2020年08月04日

米国の総合メディア企業コムキャスト傘下で映画製作・配給を行うユニバーサル・フィルム・エンターテインメント・グループ(UFEG)と米国映画館チェーン大手、AMCエンターテインメント・ホールディングス(AMC)は7月28日、今後複数年にわたる米国のAMCシアターでのUFEG作品上映に関する合意内容を発表した。

発表によるとUFEGは、同グループのユニバーサル・ピクチャーズおよびフォーカス・フィーチャーズの全映画作品について、AMCシアター上映開始後、最短17日でプレミアム・ビデオ・オンデマンド(PVOD)形式でのオンライン配信が行える。従来米国の新作映画に関しては、上映開始後90日程度が経過するまで、オンライン配信を含む上映館以外での配給を制限する規定が設けられてきた。PVODは、映画館での上映期間短縮の対価として映画館チェーンにデジタル収益の一部を支払う仕組みで、PVODでの配信開始後にUFEGが得たPVOD収益の一部がAMCに分配される。

PVODでの新作映画の配信をめぐっては、UFEGが4月10日、同社系列ドリームワークス・アニメーション製作映画「Trolls World Tour」を、新型コロナウイルスまん延の影響で映画館上映が困難であることを理由に、映画館上映初日から19.99ドルで48時間視聴ができるPVOD配信を開始した。結果的に、配信開始日およびその週末の同作品の売り上げはデジタル作品として過去最高となるなど成功を収めたが、UFEG側が新型コロナウイルス収束後も映画館上映とPVOD配信の併用を示唆したことから、AMCのアダム・アーロン最高経営責任者(CEO)兼会長は4月28日に「今後AMCは、ユニバーサルの映画作品について、当社の世界中の映画館での上映を許可しない」と表明していた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止策として、映画館の閉鎖や営業制限が続き、AMCとしては収益確保のため今回の合意に至ったとみられている。

今回の合意について、UFEGのドナ・ラングレー会長は「映画館での視聴体験はわれわれのビジネスにとっての土台だ。AMCと築いてきたパートナーシップは、映画配給エコシステムの将来の繁栄を確かにし、消費者の需要に柔軟性と選択性をもって応えたいという両社の希望によって進められている」とコメントした。

(トーレス久美子)

(米国)

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