ローソン、海南省で初出店

(中国)

広州発

2020年08月06日

ローソンは7月31日、海南省を中心に食品・日用品販売などの事業を展開する海南青子実業とエリアライセンス契約を締結したと発表した。海南青子実業は、ライセンス契約に基づき、今後、指定エリアにおける本部機能を持ち、商品開発・物流管理、店舗開発・加盟店募集・運営管理など、フランチャイズ運営全般を担う。2020年10月に海口市龍華区で1店目を開店する予定。

海南島は毎年約8,000万人が訪れるリゾート地として知られ、観光客を中心とするコンビニ需要が高まっている。海南島での事業展開について、日本スタイルの弁当、すし、デザートなどのほか、現地消費者のニーズに合わせ、海南粉など現地色のある商品も販売する予定で、ローソン(中国)の張晟副総裁は、海南省自由貿易港の優遇措置を利用し、物流やサプライチェーンを整備した上で、海南省内で2020年に20店舗、2023年までに300店舗を出店する計画を表明している(「海南日報」7月31日)。

海南省内の各市政府も近年、コンビニエンスストアの店舗展開を積極的に推進している。省都である海口市は、「2020年政府活動報告」において、「15分間生活圏」を構築するため、420店舗のコンビニエンスストアを開店するとしている。また、複数のビーチリゾートを有する、島の最南端のリゾート地の三亜市は、2019年12月に発表した「コンビニチェーンの発展を促進する実施案」において、2021年までにコンビニエンスストアを200店舗出店する目標を掲げている。

(盧真)

(中国)

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