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ASEAN主要6カ国の輸出、5月は前年同月比23.6%減

(ASEAN、タイ、インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ベトナム )

アジア大洋州課

2020年08月27日

ジェトロがグローバル・トレード・アトラスなど(注1)から集計したところ、2020年5月のASEAN主要6カ国(注2)の輸出の合計は前年同月比23.6%減の901億4,400万ドル、輸入の合計は30.9%減の809億5,300万ドルとなった(添付資料表1参照)。直近12カ月の推移でみると、輸出、輸入とも2019年中は毎月1,000億ドル~1,200億ドル程度で推移していたが、2020年4月からは1,000億ドルを下回る水準に縮小している。(添付資料図参照)

2020年1~5月の合計でみると、輸出は前年同期比8.0%減の5,135億8,600万ドルだった。寄与度では、シンガポールが3.2ポイント、マレーシアが2.2ポイント下押ししており、両国の輸出減の影響が大きい。同期間中の輸入は11.5%減の4,884億700万ドルだった。寄与度でみると、タイとシンガポールが2.5ポイント、フィリピンが2.2ポイントの下押し要因となっている。

鉱物性燃料が輸出全体を大きく下押し

ASEAN5カ国(ベトナムを除く)の5月の輸出(前年同月比26.3%減)を品目別にみると(添付資料表2参照)、輸送機器が57.3%減、鉱物性燃料が56.5%減と、それぞれ前年の半分以下に縮小している。寄与度では、鉱物性燃料がマイナス7.2ポイントとなっており、東南アジアの輸出減の主要因となっている。輸出量の増減は各国で異なるが、いずれの国においても原油や石油製品の輸出単価が前年同月に比べて5~8割減少している。ただし、原油の国際価格は4月で底を打っており、6月以降は回復が見込まれる。

ASEAN5カ国の5月の輸入(前年同月比33.8%減)を品目別にみると(添付資料表3参照)、鉱物性燃料が70.9%減、輸送機器が58.2%減、鉄鋼が47.7%減と、それぞれ減少幅が大きかった。寄与度では、鉱物性燃料がマイナス13.3ポイント、一般機械もマイナス3.9ポイントと、それぞれ下押しした。1~5月の輸入合計(13.0%減)でみても、鉱物性燃料がマイナス4.4ポイント、一般機械がマイナス2.1ポイントと下押ししており、輸入減の主な原因になっている。

輸出では欧州やインド向けの縮小も影響

ASEAN5カ国の5月の輸出を仕向け地別でみると(添付資料表4参照)、最も影響が大きかったのはASEAN域内向け輸出(前年同月比36.2%減)で、寄与度はマイナス9.7ポイントとなっている。それ以外では、EUおよび英国向け(30.3%減)がマイナス3.1ポイント、インド(68.1%減)がマイナス2.7ポイントで、中国よりも欧州・インド向けの縮小の方が輸出全体には影響している。

他方、5月の輸入を国・地域別でみた場合(添付資料表5参照)、ASEAN域内(前年同月比36.3%減)の寄与度がマイナス8.3ポイントと最も下押し、域外では中国(22.9%減)がマイナス4.4ポイント、EUおよび英国(32.9%減)がマイナス3.4ポイント、米国(25.5%減)がマイナス2.2ポイント、日本(29.9%減)がマイナス2.3ポイントとなった。

(注1)グローバル・トレード・アトラス(原典は各国通関統計)の大規模データセット(76万1,634件)に加えて、ベトナムの統計総局(GSO)が発表している統計資料を用いた(輸出はFOB、輸入はCIF)。

(注2)タイ、インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ベトナム。

(北見創)

(ASEAN、タイ、インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ベトナム )

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