日本など10カ国に対し、再び入国を制限

(フィンランド)

ロンドン発

2020年08月21日

フィンランド政府は8月19日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、日本から渡航する日本居住者の入国を再び制限すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。フィンランドへの渡航は必要不可欠な目的に限定され、入国後は14日間の自主隔離が推奨される。8月24日から開始され、隔週で見直される。

日本からの渡航に関しては、EU理事会の勧告(2020年7月1日記事7月17日記事参照)と政府が定めた疫学的基準の双方を満たしているとして、7月27日から入国目的に関係なく渡航が可能となっていた(2020年7月31日記事参照)。日本以外では、シェンゲン協定加盟国のアイスランド、ギリシャ、マルタ、ドイツ、ノルウェー、デンマーク、非加盟国のアイルランド、キプロス、サンマリノが再び入国制限の対象となった。

政府は今回の制限再強化について、疫学的状況に基づき判断したと発表している。政府は疫学的基準を、過去14日間の新規感染者数がシェンゲン協定加盟国では10万人当たり10人以下、非加盟国では8人以内に抑制されている状態と設定しており、これまでにも同基準に基づき、制限対象国の入れ替えを行っている。

マスク着用を推奨

政府は感染再拡大防止に向けて、国内でも新たな対応を進めている。フィンランド保健福祉研究所(THL)は8月13日、公共交通機関など、他者と一定の距離を保つのが難しい場所でのフェイスカバー(マスク)の着用を要請する声明を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。ただし、子供の着用は適さず、対象は15歳以上としている。あくまで着用は義務ではなく、個人の判断に委ねると説明している。

(杉田舞希、前薗香織)

(フィンランド)

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