上半期の新車販売台数、前年同期比7.2%増

(ミャンマー)

ヤンゴン発

2020年08月17日

ミャンマー自動車協会(AAM)によると、2020年上半期(1~6月)の新車販売台数は9,537台で前年同期比7.2%増となった。内訳で見ると、乗用車は7,072台(前年同期比3.4%減)にとどまったが、商用車が2,465台(56.8%増)に増加した。

メーカー別販売台数は、乗用車は首位のスズキが3,981台(10.1%減)、2位のトヨタが1,426台(5.9%増)となった。商用車ではスズキが1,193台(30.7%増)、2位のトヨタが440台(116.7%増)となっており、完成車を輸入販売しているトヨタが乗用車、商用車ともに堅調だ。

国内生産台数は前年同期比で減少

2020年上半期の国内生産台数は6,077台で前年同期比20.2%減となった。内訳を見ると、乗用車が4,730台(25.2%減)と減少した一方、商用車が1,347台(3.6%増)に増加した。

メーカー別生産台数は、乗用車ではスズキが4,118台(26.2%減)、2位の日産が439台(13.9%減)と軒並み減少した。商用車ではスズキが1,256台(26.9%増)、2位のフォードが91台(70.6%減)と、スズキの商用車が増加している。

車両を登録する道路運輸管理局(RTAD)が新型コロナウイルスへの対応として3月25日から5月10日まで閉鎖されたため、各社とも新車販売を停止したが、6月の販売台数は1,985台(前年同月比18.3%増)と回復の兆しが確認できる。新型コロナウイルスの影響を受けても上半期の新車販売台数は前年同期を上回っていることからも、新車市場は底堅く拡大していくことが見込まれる。

(草苅貴)

(ミャンマー)

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