首都圏における社会的距離確保の段階を引き上げ全国に拡大

(韓国)

ソウル発

2020年08月27日

韓国の中央災難安全対策本部は8月22日、首都圏(ソウル特別市、仁川広域市、京畿道)を中心とした新型コロナウイルスの感染拡大を受け、8月23日から、「社会的距離の確保」(2020年7月7日記事参照)を第1段階から第2段階に引き上げる措置を、首都圏から全国に拡大すると発表した。同措置により、室内50人以上、室外100人以上が集まる全ての集会・イベントが禁止され、禁止措置に違反した場合は、300万ウォン(約26万7,000円、1ウォン=約0.089円)以下の罰金、感染者発生時の入院・治療費および防疫費が請求される。

また、流通・物流センターを除く、高危険施設12種(クラブ、カラオケ、バイキング形式の飲食店、ネットカフェなど)に対する集合禁止措置が施行されるほか、公共の室内施設の運営を停止する。さらに、公共機関は適正な出勤者数(職場の2分の1など)やフレキシブル・在宅勤務の実施、時差通勤などで密集を避けるとともに、民間企業にも公共機関と同水準の勤務形態を勧告するとした。

なお、ソウル特別市は、8月21日から8月30日まで同市全域で10人以上集まる全ての集会を全面禁止するとし、8月24日には同市全域において室内外を問わず、マスクの着用を義務化した。これにより、全国17市・道のうち、13市・道でマスク着用が義務化された。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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