2021年の最低賃金(時給)は8,720ウォンに

(韓国)

ソウル発

2020年08月07日

韓国の雇用労働部は8月5日、2021年の最低賃金(時給)を前年比1.5%増の8,720ウォン(約767円、1ウォン=約0.088円)と正式に決定した。2021年の最低賃金を月単位〔週40時間基準、有給週休を含む、月間209時間(注1)〕に換算すると、前年比2万7,170ウォン増の182万2,480ウォンとなる。韓国メディアは、1988年の最低賃金制度の導入以来、過去最低の引き上げ率となったと報じた(添付資料図参照)。

同部の発表に先立ち、最低賃金委員会は7月14日、第9回全員会議を開催し、2021年の最低賃金(時給)を8,720ウォンと議決していた(注2)。同委員会は、最低賃金の影響を受ける労働者数は93万~408万人(労働人口の5.7~19.8%)になると推定した。なお、最低賃金は全国一律で全ての業種に対し適用される。

(注1)209時間={(1週間当たり所定労働時間40時間+有給週休8時間)÷7×365}÷12

(注2)雇用労働部長官は、最低賃金委員会が議決した金額を公開し、利害関係者の意見聴取を経て、最終決定を告示することになっている。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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