深セン市、コネクテッドカー実用化に向けた指導意見を発表

(中国)

広州発

2020年08月24日

深セン市交通運輸局は8月10日、「コネクテッドカーの応用モデルの発展を促進するための指導意見(以下、指導意見)」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。指導意見では、有人自動車、清掃作業車、積み荷およびその他の特殊作業車の3つの自動運転分野において、条件を満たした企業に対し、公道でのテスト走行を認める。公道でのテストを申請する企業は、テスト用車両、運転手、安全人員の設置などの条件を満たし、「深セン市コネクテッドカー道路テスト通知書」と臨時ナンバーを取得した上で、申請書類を提出し、審査に合格すれば、公道でのテスト走行が可能となる。

テスト用道路について、深セン市政府は2018年に、福田、南山、坪山など9エリア延べ124キロを指定している。今後、テストエリアをさらに拡大する予定。業界関係者によると、テスト走行によるデータの蓄積で、産業チェーンのアルゴリズムやプラットフォーム、センサーなどの技術の発展が期待されている。

深セン市政府は8月17日に、既に4万6,000カ所を超える第5世代移動通信システム(5G)基地局を建設し、市内全域をカバーしたと発表した。政府は今後、5Gや人工知能(AI)を活用したコネクテッドカーや、IoT(モノのインターネット)などの実用化を一層進めるとしている。

(梁梓園)

(中国)

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