配車サービスの滴滴出行、ロシアに進出、日本などに続き9カ国目

(中国、ロシア)

上海発

2020年08月31日

中国の配車サービス大手の滴滴出行(DiDi)は8月25日、ロシア西部のタタルスタン共和国の首府カザン市でライドシェアサービスを提供すると発表した。カザン市はロシア最大のインターネット技術イノベーション産業パークも有するIT都市。DiDiは7月下旬にカザン市で安全・防疫体制を整えた上で運転手の募集を開始し、24時間態勢のカスタマーサービスセンターを設けた。

DiDiは2018年から海外進出を本格化し、これまでにブラジルとメキシコ、チリ、コロンビア、コスタリカ、パナマ、オーストラリア、日本の8カ国で事業を展開している。今回、ロシア市場への進出を足掛かりに欧州市場の開拓を目指す。

DiDiは2020年初めに今後3年間のグローバル成長目標を打ち出した。その内容には、重大事故をゼロ、1日当たりの全世界での利用件数目標は1億件、アクティブユーザーを8億人以上に引き上げなどが含まれている。

(劉元森)

(中国、ロシア)

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