ユーグレナ、ダッカのスラム街で栄養改善クッキー40万食を無償配布

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年07月07日

バングラデシュでゴマと緑豆の生産に取り組むユーグレナは、新型コロナウイルス感染拡大の状況下、6月11~16日と6月27日~7月5日の2回にわたり、ユーグレナ(和名:ミドリムシ)入り栄養改善クッキー40万食分を、ダッカのスラム街に住む貧困層に無償配布した。ユーグレナは藻の一種で、ビタミンやミネラルに加え、多くの栄養素を持ち、健康改善が期待される。

同社は、2014年から「ユーグレナGENKIプログラム(注)」を実施し、主にダッカ地域の小学校へユーグレナクッキーを配布していたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、教育機関の休校措置が取られ、2020年3月半ば以降はクッキーを配布できていなかった。そのため、休校開始から5月末までに配布予定だった40万食分を、ダッカのスラム街の住民に配布した。配布に際しては、クッキーが確実に手元に届くよう、事前に6,667人の配布対象者リストを作成し、スラム街の世帯一軒一軒に直接、手渡しした。

ユーグレナのバングラデシュ法人、グラミンユーグレナ代表取締役社長の佐竹右行氏は「貴重なユーグレナクッキーを、必要な人に確実に届けるにはどうしたらよいか腐心した。幸い、延べ340人以上のボランティアの協力が得られ、ロックダウン下のスラム街で一軒一軒、直接手渡すことができた。GENKIプログラムの一環として、スラム住民の栄養改善に貢献できたことをうれしく思っている」と語った。

写真 ユーグレナクッキーを受け取るスラム街の住民(ユーグレナ提供)

ユーグレナクッキーを受け取るスラム街の住民(ユーグレナ提供)

(注)バングラデシュの小学生や、スラムに住む子供たちを対象に、ユーグレナクッキーを無償配布するプログラム。2019年3月末時点、58校、約1万人に、平均週5日ユーグレナクッキーを配布し、配布数は累計700万食を突破。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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