新型コロナ感染対策支援のための陸軍動員が終了、通常勤務へ復帰

(スイス)

ジュネーブ発

2020年07月01日

連邦参事会(内閣)は6月30日、命令により新型コロナウイルス感染対策支援に動員されていたスイス陸軍の「コロナ20」部隊は最後の50人が動員先の税関支援業務を同日終え、通常勤務に復帰したことを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

3月15日付「スイスインフォ」によれば、南部ティチーノ州ルガノで新型コロナウイルスの感染が拡大した3月9日には、既に陸軍は専門家を病院に派遣していた。3月16日、連邦参事会は非常事態宣言を発出するとともに陸軍に動員命令を発し、これによりまず4つある病院部隊のうち1つを投入、その後、最大で8,000人、6月末までの動員体制を確保した。5月29日には医療部門での支援は終了。その後は引き続き国境警備や警察支援を行っていたが、6月14日には国境警備支援を、6月17日には感染率が特に高かったジュネーブ州とボー州の警察の支援を終了した。

陸軍から新型コロナウイルス対策のためスイス全土に動員された「コロナ20」部隊の人数は、平均6,000人、延べで32万人日に上る。動員にあたっては、文民統制の原則から各州の要望に応じた派遣方針が貫かれ、各地への派遣回数は300回を超えた。派遣された先の公衆衛生、税関、州政府部門が感染の最盛期にあっても、所定の機能を果たし続けることができたのは、陸軍の貢献によるところが大きいという。

(和田恭)

(スイス)

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