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農務省、南米バッタ大群襲来に備え植物検疫緊急事態を宣言

(ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン、ウルグアイ)

サンパウロ発

2020年07月02日

アフリカやインドに続き、南米パラグアイで発生したバッタの大群がアルゼンチンに到達しブラジル外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます国境に接近している。農業省はこれを受け、ブラジル南部の農業生産地域を対象にバッタ大群の襲来に備えた植物検疫緊急事態宣言となる2020年6月24日付農業省令(Portaria)第201号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを25日に公布、即日施行した。

同農業省令によると、植物検疫緊急事態宣言の対象地域はアルゼンチンと国境を接するブラジル南部リオ・グランデ・ド・スルとサンタ・カタリーナ両州の農業生産地域となっており、有効期間は6月25日発効日から1年間となる。農務省は同宣言に基づき、バッタの被害を防ぐために緊急措置の実施が可能となる。

連邦政府は緊急事態宣言の対象期間内に、自治体とともに対策に当たる農務省による臨時の雇用を認め、害虫を封じ込めるために未承認の農薬その他関連品の一時的な輸入や生産許可の付与、流通や販売を許可することが可能となっている。

対象となる品目外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、(1)試薬キット、診断機器、(2)農薬・同関連品、(3)獣医関連製品となる。当該品目が外国規制当局の認可を受けていることなどの諸条件がある。

1平方キロ当たり4,000万匹のバッタの大群は6月24日現在、ブラジルとウルグアイ領内から130キロ地点に到達し、今後の進路は風向きや雨の影響次第と専門家はみている。ブラジル当局は農薬散布するために400機以上の航空機投入も検討している。今後、農業大国ブラジルにおいてもバッタによる農作物や牧草への被害が拡大することになれば、食糧・飼料・食肉供給に悪影響を与える可能性がある。一方、農薬その他関連資材の需要が拡大すれば関連日本企業のビジネスに影響を与える可能性もありそうだ。

今回、パラグアイで大量発生して同国やアルゼンチンでトウモロコシ、サトウキビ、キャッサバの栽培に甚大な被害をもたらしたバッタは、「Schistocerca cancellata種」と呼ばれ、ツチイナゴ亜科に分類される。南米亜熱帯地域で一般的なバッタで、北西アルゼンチン、南東ボリビア、西パラグアイの砂漠・半砂漠地域で発生。大雨で大量繁殖後に群れをなして農業生産地域に移動する可能性がある。

(大久保敦)

(ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン、ウルグアイ)

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