チェコ、「安全国」からの入国制限を完全撤廃、日本からの入国が可能に

(チェコ)

プラハ発

2020年07月14日

チェコ外務省は7月13日、日本を含む「安全国」指定国(2020年7月2日記事参照)からの入国に対して、全ての制限を同日付で撤廃すると発表した。これにより、これまで相互主義のため入国不可とされていた日本からも、「コロナ禍」前と同様、自由にチェコに入国することが可能となった。

7月13日付の「安全国」指定国は以下のとおり。

  • スウェーデンを除くEU加盟国、EFTA加盟国(スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタイン)、アンドラ、オーストラリア、カナダ、日本、モナコ、ニュージーランド、サンマリノ共和国、韓国、タイ、バチカン市国、英国

上記国の居住者と、チェコの滞在許可を有する外国人で、かつ過去14日間に12時間以上「安全国」以外の国・地域に滞在しなかった者は、入国目的に関わらず、PCR検査の陰性証明提出義務、自宅隔離義務などを一切課されることなく、新型コロナウイルス感染拡大防止策として出入国が制限される前と同じ条件で入国できるようになった。

ただし安全国リストは、各国の感染状況、観光客の出入りの状況などに鑑み随時更新されるため、引き続き注意が必要だ。7月1日に安全国に指定されていたセルビアとモンテネグロは、7月13日には高リスク国とされた。これにより同国からの入国者、あるいは同国に過去14日の間に12時間以上滞在した者に対しては、入国後3日以内の衛生局へのPCR検査結果報告、自宅隔離などが再び義務化されている。

なお、日本の外務省は引き続き、チェコを感染症危険情報レベル3に指定しており、同国への渡航中止を勧告している。

(中川圭子)

(チェコ)

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