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ラオス、国内旅行キャンペーンを推進へ

(ラオス)

ビエンチャン発

2020年07月20日

ラオス政府は、低迷する観光産業を支えるため、ラオス商工会議所と提携して、「Lao Visit Laos(ラオス人がラオスを旅行する)」キャンペーンを7月から本格的に開始した。ただし、補助金などはない。ラオスは、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大の中、4月から入国禁止措置を継続しており、外国人観光客の受け入れが途絶えている。一方で、国内の感染者は4月13日以降、発表されていない。

キャンペーンの一例を挙げると、ラオス国営航空は5月22日から国内線の主要路線を再開したが、今回、旅行代理店大手のエクゾ・トラベル(注1)と提携し、首都ビエンチャンから世界遺産都市ルアンパバンへのパッケージツアーの販売を開始した。価格は、往復航空券と高級ホテルのキリダラホテル(注2)2泊3日の宿泊パッケージを2人1室で280万キープ(約3万3,000円、1キープ=約0.012円)で、新型コロナウイルス感染拡大前と比較すると半額だ。エクゾ・トラベルのブンサレム相談役は、現地紙のインタビューに対し「当社はこれまでは外国人旅行者への依存が大きく、職員の給与を50%カットするなどの対応をとってきた。本キャンペーンは発表後多くの問い合わせをもらっており、今後もホテルやレストランと協力しながら進めていく」と述べている(「ビエンチャンタイムス」紙7月15日)。

世界遺産都市として、年60万人の外国人旅行者が訪問するルアンパバンには、ホテルとゲストハウスを合わせて348軒、6,746客室がある(ラオス観光統計2019)。4~5月のロックダウン中にはホテル、レストランは厳格なガイドラインの下で営業が認められていたが、国民の外出禁止や観光地の閉鎖など非常に強い措置が取られていたことから、観光客は激減していた。アジア開発銀行が5月に実施した、観光地5カ所の観光関連会社327社への調査(注3)によると、約半数の企業が一時休業し、7割が従業員の削減を実施して、従業員数が38%減少するなど、観光産業は厳しい状況に追い込まれている。

ラオス人の国内旅行者は、全国で235万人(ルアンパバンは22万人)(2019年)とされる。しかし、その多くは長距離バスやゲストハウスを主に利用する中間層だ。利益を度外視した値下げのみでは、外国人旅行者の抜けた穴を埋めるのは難しく、経済効果は限定的だろう。次の手として、流行防止に成功している近隣国との「トラベルバブル」(注4)の実施を検討する必要もあるだろう。ポストコロナの取り組みは始まったばかりだ。

(注1)LAOS100 ラオスの有力ビジネスパーソン100人(後編)PDFファイル(15.6MB)16ページ参照。

(注2)LAOS100 ラオスの有力ビジネスパーソン100人(後編)PDFファイル(15.6MB)46ページ参照。

(注3)アジア開発銀行のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照。

(注4)新型コロナウイルスの封じ込めに成功した国間で、人々が隔離されることなく自由に移動できるようにすること。

(山田健一郎)

(ラオス)

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