外出禁止措置を7月31日まで延長、一部地域では国内線試験運航開始へ

(コロンビア)

ボゴタ発

2020年07月09日

イバン・ドゥケ大統領は7月7日夜、外出禁止措置を7月31日まで延長すると発表した。外出禁止の期間延長はこれで7回目となる。経済活動については、現在製造業、建設業、小売り・卸売り、理美容院など43の経済活動が認められているが、これらに加えてレストラン、ジム、劇場の試験営業が許可制で認められることとなった。いずれの場合も、各自治体の首長が内務省と保健省に対して試験営業の申請を行う必要がある。

人の移動について、国際線の運航は引き続き停止されるが、国内線については、離陸地、着陸地の両方において新型コロナウイルスの影響が少ない地域に限り、許可制で再開できることとなり、運輸省は7日、サンタンデール県ブカラマンガ市とノルテ・デ・サンタンデール県ククタ市間の国内線の試験運航を承認した。試験運行日は未定だが、ターミナル内や機内での衛生プロトコルの運用を確認した。国内ではほかに、ベネズエラ国境のアラウカ市とメデジン市を結ぶフライトの試験運航が申請されており、航空当局が各空港を視察する計画だ。

国内線運航に関して保健省は6月27日、再開に向けた衛生プロトコル(保健省令1054号PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))を発表していた。同令では、乗客は事前チェックインの上、空港到着は早くとも出発の2時間前、ターミナル到着時および搭乗時に非接触検温器で検温、ターミナル内では2メートルの間隔を保ってマスクを着用し搭乗ロビーに直行することなどが定められている。また、搭乗中は常にマスクを着用することや、機内サービスや娯楽システムを提供しないこと、搭乗後14日間で感染が疑われる症状が出た場合、各自の医療保険会社(EPS)と航空会社に通知する旨が記載されている。

7月7日現在の国内感染者数は12万4,494人で、全体の32%に当たる3万9,248人が首都ボゴタに集中している。市内では、引き続き身分証明書番号の末尾が偶数の人は偶数日の外出が、奇数の人は奇数日の外出が禁止される。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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