ポーランド大統領選、現職のドゥダ大統領が僅差で勝利

(ポーランド)

ワルシャワ発

2020年07月21日

ポーランド大統領選挙の決選投票が7月12日に行われ、与党「法と正義(PiS)」出身の現職アンジェイ・ドゥダ大統領が51.03%の得票率で、現ワルシャワ市長のラファウ・トシャスコフスキ氏(得票率48.97%)を僅差で破って当選した。投票率は68.18%だった。

大統領選挙は当初5月10日に行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、6月28日に延期されていた。6月28日に行われた投票(投票率64.51%)では、アンジェイ・ドゥダ大統領が43.50%、トシャスコフスキ氏が30.46%の得票率を記録したが、どの候補者も過半数の得票率を獲得しなかったため、上述の2候補による決選投票となった。

今後の政権運営について、7月13日付「euronews」によると、与党PiSの保守的な政策が強化されると予測する声がある一方、PiSが行う経済支援策や社会保障政策によってポーランドの格差が縮小することを期待する声があることを報じている。また同紙は、次の選挙が2023年のポーランド議会選挙で、しばらくの間選挙が行われないことからも、PiS政権の運営を盤石なものとしたという専門家の意見を紹介した。

写真 ワルシャワ市内のドゥダ氏の選挙ポスター(ジェトロ撮影)

ワルシャワ市内のドゥダ氏の選挙ポスター(ジェトロ撮影)

写真 ワルシャワ市内のトシャスコフスキ氏の選挙ポスター(ジェトロ撮影)

ワルシャワ市内のトシャスコフスキ氏の選挙ポスター(ジェトロ撮影)

(楢橋広基、ニーナ・ルッベ・ルビニスカ)

(ポーランド)

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