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保健省、総人口の22%に新型コロナ感染検査を実施する方針を発表

(ブラジル)

サンパウロ発

2020年07月13日

保健省は6月24日、2020年内にブラジル人口の22%に相当する4,650万人に対して新型コロナウイルス感染症に関する検査を行う方針を発表した。感染拡大が都市圏から内陸部へ広がっていることを受け、保健省は内陸部での検査に重点を置く方針を明らかにしている。

ブラジルに対しては、世界保健機関(WHO)のマイケル・ライアン緊急事態対応総括責任者が6月22日、「感染検査数が少ないために同国の感染確認症例数が過小評価されている可能性がある」との見方を示していた(2020年6月26日記事参照)。

今回発表された検査の内訳は、PCR検査が2,450万人(人口の約12%)、抗体検査(IgM/IgG)が2,200万人(同約10%)となる。PCR検査は、発症8日目まで実施することが推奨されていることから、現在は入院患者に対して行われている。保健省は今後、風邪症状を有する全患者に同検査の対象を広げ、発熱、悪寒、のどの痛み、頭痛、せき、鼻水、嗅覚障害、味覚障害うち、最低2つの症状がある場合にPCR検査の実施を推奨する。また医療および公安関係者は症状がなくても検査の対象となる。一方、抗体検査は発症後8日以降に同検査を実施することが推奨されており早期診断に向かないが、感度が高く検査対象者が過去に感染して免疫力を持ったかどうかのトレーサビリティにも優れているため、広範囲に検査を行う。

保健省は3月24日時点で、PCR検査を1,490万人、抗体検査を2,290万人に実施する計画を発表していた。ところがPCR検査については、保健省はこれまで1,150万人分の検体を受け取ったが、実際に検査が完了した数は86万件にとどまっている。検査数が増えなかった要因につき、アルナルド・メデイロス保健省健康監視局長は「世界的な需要拡大でPCR検査に必要なチューブが調達できなかった上、検査に必要な技術習得に時間を要したため」と説明している。一方、抗体検査は簡易な方法であるため、保健省はこれまで1,000万人分を自治体保健当局に配布し、うち150万人分の検査が行われている。

統計サイトのワールドメーターのデータ「COVID-19コロナウイルス・パンデミック外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」によると、6月23日付で世界で検査数が最も多い国は中国(9,041万件)で第2位は米国の3,176万件となっている。メデイロス局長は、「大量の検査を行う環境は整った」と明言しており、4,650万人分の検査が予定どおり実施されれば、ブラジルは世界有数の検査実施国になる。

(大久保敦)

(ブラジル)

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