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5月の貿易収支は黒字化、経済活動制限で輸入が急減

(インドネシア)

ジャカルタ発

2020年07月01日

インドネシア中央統計庁(BPS)による6月15日の発表によると、5月の貿易額は前月比で2桁減少した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴って導入された経済活動制限が大きく影響した格好だ。特に、輸入が大幅に減少した結果、5月の貿易収支は前月の赤字から20億9,170万ドルの黒字に転換した。また、1~5月の貿易額は前年同期比で減少したが、貿易収支は非石油・ガス部門で大きく改善したことにより、43億1,150万ドルの黒字だった。

5月単月では、石油・ガスの輸出が前月比で15.6%増加した一方、非石油・ガスは14.8%減少した。非石油・ガス輸出の内訳をみると、動植物性油脂(13.7%減)、鉱物性燃料(15.5%減)、鉄鋼(18.1%増)だった。輸入では、石油・ガスと非石油・ガスがそれぞれ23.0%減、33.4%減と大きく減少した。ジャカルタなどでは、5月に小売店や事業所の一時閉鎖など経済活動制限が実施され、国内需要が大きく落ち込んだことが影響したと考えられる(添付資料表1参照)。

5月単月の非石油・ガスの輸出先上位3カ国は、中国22億1,450万ドル(前月比0.4%増)、米国10億9,060万ドル(15.9%減)、日本8億2,780万ドル(20.7%減)となり、上位3カ国の輸出はさえなかった。輸入先上位3カ国は、中国23億3,600万ドル(前月比37.7%減)、米国6億2,260万ドル(11.7%減)、シンガポール5億7,150万ドル(18.4%減)と主要国間で軒並み減少した(添付資料表2参照)。

ダナモン銀行のエコノミストのウィスヌ・ワルダナ氏は、5月の輸出入実績に関して、新型コロナウイルスによる世界的な需要減少が同国の輸出入の実績に影響を及ぼしたとの見方を示している。また、インドネシア銀行コミュニケーション部のオンニー・ウィジャナルコ事務局長は、5月の貿易黒字がインドネシア経済の回復力を対外的に示すことに積極的に貢献したという。

1~5月の実績では、非石油・ガスの輸出額が輸入額を上回り、貿易黒字額は43億1,150万ドルに達した。今回の貿易黒字に関して、BPSのスハリヤント長官は5月の輸出入額がマイナス成長であることに触れ、好ましい貿易黒字ではないとしている。

1~5月の中国への非石油・ガスの輸出額実績は103億8,910万ドルで引き続き最大の輸出相手国となった。一方、対中輸入額は149億9,370万ドルに上り、貿易収支は46億460万ドルの赤字を記録している。一方、米国との同期間の貿易黒字は主要国の中で最大の40億5,800万ドルだった。

(デシー・トリスナワティ)

(インドネシア)

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