ジュネーブ州、新型コロナ感染者数の再増加を受け衛生措置を強化

(スイス)

ジュネーブ発

2020年07月27日

ジュネーブ州は7月24日、州内での新型コロナウイルス感染者数の再度の増加を受け、衛生措置の強化を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。新たに義務付けられる措置は次のとおり。

7月24日から、バーやナイトクラブのように着席以外のスタイルで飲食を提供する商業施設に対して、顧客の氏名と連絡先の収集を義務付ける。連絡先情報の収集手段には、ジュネーブ州開発のスマートフォンで利用できるデジタル・アクセス・カードの利用が推奨されている(注)。また、顧客とのソーシャルディスタンスを取ることが困難なレストラン、バー、ナイトクラブ、理美容室やエステサロンなどで働く従業員に対しては、マスク着用が義務付けられる。

28日から、一般の商業施設でも、従業員と顧客の双方にマスク着用が義務化される(商業施設においてはマスクではなく透明な隔離壁の設置などでの代用が可能)。併せて、店舗入り口に消毒液を設置し、顧客全員に入店前に手の消毒をさせることも義務化される。

これらの措置の違反には罰金が科される。この衛生措置の期限は2020年10月1日までだが、今後の感染状況に応じて延長される可能性もある。

画像 ユーザーがナイトクラブなどで提示するQRコード画面(ジェトロ撮影)

ユーザーがナイトクラブなどで提示するQRコード画面(ジェトロ撮影)

(注)ジュネーブ州は723日、ナイトクラブなどが顧客情報をQRコードで簡単に収集できる「デジタル・アクセス・カード」(CoGa.app)システムの利用を整備したと発表している。ユーザーはウェブサイト上のデジタル・アクセス・カードというフォームに氏名、生年月日、携帯電話番号を登録すると、自分のユーザーIDを表すQRコードのURLSMSで入手できる。

(和田恭)

(スイス)

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