韓国とカンボジアがFTA交渉を開始

(韓国、カンボジア)

ソウル発

2020年07月15日

韓国の産業通商資源部は9日、兪明希(ユ・ミョンヒ)同部通商交渉本部長とカンボジアのパン・ソラサック商業相がテレビ会議を開催し、2国間自由貿易協定(FTA)の交渉開始を宣言した。両国は2019年3月の首脳会談を機にFTA交渉の推進に合意し、最近国内手続きを完了した。7月中にも第1回交渉会合を開催する計画だ。

兪本部長は「新型コロナウイルス感染症の拡散以降、新南方諸国との協力が一段と重要視されている中、ASEANの生産・貿易ハブとして成長が見込まれるカンボジアとのFTA交渉を開始する運びとなった」とし、「年内に成果を出すのが目標」とコメントした。また、「カンボジアとのFTAが、同国に進出した韓国企業の競争力向上や両国間の貿易・投資の拡大など経済協力の強化につながる転機になる」と期待感を示した。

なお、同部は両国の貿易・投資の状況を併せて発表。2019年の両国の貿易総額は過去最大となり、韓国の対カンボジア直接投資額は1億9,300万ドルだった(添付資料表1、2参照)。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国、カンボジア)

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