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欧州委、気候変動対策等新技術への資金提供に向け公募開始

(EU)

ブリュッセル発

2020年07月09日

欧州委員会は7月3日、持続可能な発展による環境に優しい経済復興を後押しすべく、イノベーション基金外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによる公募を開始すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同基金は、技術的に十分に成熟し、温室効果ガスの排出削減に大きく貢献する可能性が高く、革新的な事業の市場参入の振興を目的に設立された。気候中立(温室効果ガスの排出実質ゼロ)などの欧州グリーン・ディール(2019年12月12日記事参照)の目標達成を促す主要な資金提供プログラムの1つだ。水素技術などのクリーンエネルギー、鉄鋼・セメント・化学などのエネルギー集約型産業での低炭素技術の活用、エネルギー貯蔵、あるいは二酸化炭素回収・有効利用・貯留など革新的な技術を支援し、こうした新技術で欧州が世界的な主導権を握ることを目指す。

同基金は、欧州委の執行機関の1つであるイノベーション・ネットワーク執行機関(INEA)が実施。EU排出権取引制度(EU ETS)からの収入および、同基金の前身であるNER 300プログラムの資金残を財源とし、2020年から2030年までの期間に約100億ユーロの資金提供を予定している。今回は、その第1弾として10億ユーロの補助金(grant)を提供する。

EU加盟国ほか、第三国の事業者も一部対象

今回の補助金の対象となる事業は、上記分野(EU-ETS指令Annex I参照外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)について、EU加盟国、アイスランドおよびノルウェーで実施される750万ユーロ以上の大型事業で、同地域で設立された事業者に加え、事業の実施条件を満たす第三国で設立された事業者も対象となる。

選考は関心表明段階と本応募段階の2段階で行われ、第1段階である関心表明段階では、外部の専門家が応募事業の有効性について、温室効果ガスの排出削減の潜在性、革新性の度合い、および事業の成熟性の観点から審査する。3つの基準を十分に満し、特に評価の高い事業が本応募段階に進む。ただし、本応募段階へ進めなかった事業であっても、諸条件を満たすことで、欧州投資銀行による事業支援を受けられる場合がある。

同公募の応募期限は2020年10月29日。詳細はEUの資金および入札に関するポータルサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを通じて提供され、応募も同ポータルサイトから行う。

(吉沼啓介)

(EU)

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