ビクトリア州で感染再拡大、ニューサウスウェールズ州はビクトリア州からの入境を制限

(オーストラリア)

シドニー発

2020年07月09日

オーストラリア南東部ニューサウスウェールズ州の政府は7月6日、同州の南側に接するビクトリア州で新型コロナウイルスの感染者数が再び増加傾向となっていることを受けて、感染拡大防止のため、8日からビクトリア州からの入境制限措置を実施することを発表した。

これにより、ビクトリア州の居住者はニューサウスウェールズ州への入境を原則として許可されない。また、ニューサウスウェールズ州の居住者がビクトリア州からニューサウスウェールズ州へ再び入境した場合、14日間の自主隔離措置が課されることになる。違反者には懲役や罰金が科される。

ニューサウスウェールズ州のべレジクリアン州首相は「州民の感染防止の取り組みによって経済活動を再開できているが、ビクトリア州での感染状況はこの成果を危険にさらしている。州民の健康と雇用を守るため、こういう決定をした」と述べた上で、州境閉鎖は一時的なものと強調している。

ビクトリア州政府、外出規制を実施

一方、ビクトリア州政府は、感染拡大が起きている一部の地区に限定して、7月2日から外出規制を実施しているが、その後も感染拡大が続いていることを受けて、対象地区を拡大し、規制を強化している。

6日の発表では、ビクトリア州で過去24時間に127人の新規感染者数を記録している(ビクトリア州保健省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(遠藤泰平)

(オーストラリア)

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