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2019/2020年度郷里送金額は過去最高を記録、足元は新型コロナの影響で減少基調

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年07月22日

2019/2020年度(2019年7月~2020年6月)のバングラデシュへの郷里送金額は182億ドルとなり、過去最高額を記録した(添付資料表参照)。上半期(2019年7~12月)は、政府が海外労働者に対し、自国に1,500ドルまでの送金を行う場合、証拠書類なしで送金額に対する2%の現金インセンティブ(注)を付与したため、郷里送金額は順調に増加した。下半期(2020年1~6月)は、石油価格の下落と新型コロナウイルスの影響で、出稼ぎ労働者派遣主要国の中東地域の経済環境が悪化したことに加え、海外出稼ぎ労働者の失業、新規出稼ぎ労働者の派遣が中断されたことから、3月以降前年同月比マイナスに転じた。一方、6月の郷里送金額は、同年度で単月最高額となる18億ドルとなった。これは、各国がロックダウン措置を講じ、失業した出稼ぎ労働者が帰国する際に、郷里送金したことが一因とされる。

郷里送金はバングラデシュの主要な外貨獲得源で、GDPの5.4%に相当する(統計局、バングラデシュ銀行)。バングラデシュ海外雇用省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、バングラデシュの出稼ぎ労働者は、2020年5月までで累計1,308万人に上り、うち約80%は中東地域(サウジアラビア、アラブ首長国連邦、オマーンなど)に派遣されている。また、政府は女性の雇用推進にも力を入れており、過去10年間で77万8,000人以上の女性労働者を派遣している。しかし、新型コロナウイルスの影響により、2020年4月以降の派遣は中断されている。政府は今年度予算案においても、自国送金に対するインセンティブを継続し、証拠書類なしで現金インセンティブを受けられる送金上限を5,000ドルに引き上げたが、世界経済が回復し雇用環境が改善しなければ、新規出稼ぎ労働者の派遣は難しく、郷里送金額は減少する可能性がある。

(注)海外出稼ぎ労働者が正規ルートで自国送金を実施することを促進するため、政府が送金額の2%相当にあたる現金を送金者(海外出稼ぎ労働者)に付与する仕組み

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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