経済省、生産性向上・雇用に必要な知識スキル検索サービスを発表

(ブラジル)

サンパウロ発

2020年07月27日

経済省は7月6日、ブラジルにおいて、各職種に必要とされる具体的な知識やスキルなどを検索できるシステム「ブラジル資格フレームワーク(QBQ)」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。

同システムを利用するためには、「ブラジル職業分類(CBO)」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの職種コード使って検索する。例えば、「国際貿易の輸送アナリスト」という職業に該当するコード「3421-05」で検索すると、業務内容は「輸送に使用される機材のセキュリティや梱包(こんぽう)、ラベル付けなどをチェックする」が確認できる。その他、必要な知識として、「法律、IT、情報学、環境問題に関する知識」が掲載されており、さらに、「チームワークやリスク分析」が重要視されることが分かる。

政府は11月12日付政令第10.110号として「生産性と雇用、人材開発に向けた国家資格戦略」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを打ち出した。カルロス・ダ・コスタ生産性・雇用・競争力担当次官は、第四次産業革命でもたらされる「多様な課題に対応できる専門的な労働者を確保する必要がある」と述べている。ブラジル全国工業連盟(CNI)も、2020年2月に「特別調査76号」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公表し、回答した企業の内約半数が「業務の適正水準を満たす労働者不足が課題」と回答したことを受け、「職業訓練の重要性」を指摘している。

経済省によれば、CBOには2,500以上の職種が掲載されている。7月6日から運用を開始したQBQの職種の数は現在200にとどまっており、2020年末までに600に拡充する予定。

(エルナニ・オダ、古木勇生)

(ブラジル)

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