バイデン氏がトランプ大統領をややリード、米世論調査結果

(米国)

米州課

2020年06月19日

米国コネチカット州のキニピアク大学が6月18日に発表した世論調査外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注)の結果によれば、大統領選挙での直接対決を想定した設問で、ジョー・バイデン前副大統領がドナルド・トランプ大統領を8ポイントリードした。

もし今日大統領選挙が実施されるならトランプ氏あるいはバイデン氏のいずれに投票するかという問いに対してバイデン氏が49%、トランプ氏は41%だった。

支持政党別では、民主党支持者がバイデン氏93%、トランプ氏4%、共和党支持者がバイデン氏7%、トランプ氏92%と対照的だ。

性別では、男性がバイデン氏38%、トランプ氏51%、女性はバイデン氏59%、トランプ氏33%と男性がトランプ氏、女性がバイデン氏をより支持する傾向にある。

人種別では、白人層がバイデン氏42%、トランプ氏50%と差が少ないが、ヒスパニック系はバイデン氏57%、トランプ氏31%、黒人層がバイデン氏82%、トランプ氏9%と、ヒスパニック系、黒人層はバイデン氏を支持する傾向が高い。

キニピアク大学世論調査アナリストのティム・マロイ氏は、「新型コロナウイルスの影響で国が疲弊し、社会不安もあり、分断が広がっても、大統領選は(コロナ禍前の)2月の状況から変わらないようだ」と語った。

トランプ氏とバイデン氏の各分野で期待できる仕事振りについて聞いたところ、経済ではトランプ氏が51%、バイデン氏が46%とトランプ氏がややリードした。一方、その他の分野では、ヘルスケアではバイデン氏55%、トランプ氏41%、危機対応ではバイデン氏54%、トランプ氏43%、人種問題ではバイデン氏58%、トランプ氏36%、新型コロナウイルス対策ではバイデン氏54%、トランプ氏41%となり、経済以外ではバイデン氏がリードしている。

また、大統領選挙で副大統領候補者を重視するかという問いに対しては、「非常に重視する」が55%、「やや重視する」が33%と副大統領候補者も重視されることが分かった。民主党の副大統領候補者としては、民主党の大統領候補者でもあったカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州)など数名の名前が挙がっている。

現在のトランプ大統領の仕事振りに関する問いに対しては、「支持する」が42%と5月の結果と変わらず、「支持しない」が55%と5月より2ポイント上がった。トランプ氏が国を「統一」させているか「分断」させているかという問いにたいしては、「分断」が59%と「統一」35%を大きく上回った。

(注)調査の実施時期は、2020年6月11~15日。対象者は、全国の有権者1,332人。

(松岡智恵子)

(米国)

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