ニューサウスウェールズ州、制限緩和が一段と進み、ジムやスポーツ大会再開へ

(オーストラリア)

シドニー発

2020年06月05日

オーストラリアのニューサウスウェールズ州政府は6月2日、経済活動再開に向けて、6月13日から行動制限措置をさらに緩和することを発表した。

主な発表内容は下記のとおり。

  • ジム、フィットネス、ヨガ・ダンスなどの教室(1クラスは10人まで、屋内は100人まで)
  • 屋内娯楽施設(プール、サウナ、コミュニティーセンター)
  • マッサージ店(入店は10人まで)
  • いずれの活動も、1人当たり4平方メートル確保の規則を順守
  • 18歳以下の子供のスポーツ大会は7月1日から再開(大人については後日決定)

同州では5月25日から学校の通常登校を再開したほか、6月1日からレストランやカフェ、パブの入店人数制限を緩和して50人まで入店可能になり、州内旅行や動物園、美術館などの施設なども再開されている。今後、緩和が進むにつれてさらなる活動再開が見込まれるものの、仕事については、現段階では必要不可欠な出社を除き、在宅勤務の推奨を継続している。

バス、電車の輸送サービスを増強

同州政府は6月1日、公共交通機関の利用者が車内で安全な物理的距離を確保するために、毎週3,100回以上のバス輸送サービス、250回以上の電車輸送サービスを追加で提供することを発表した。これにより、週換算でバスは3万7,000席、電車は5万9,000席の乗車スペースが追加で提供されることになる。

ただし、これらのサービスの増強は医療従事者や学生、シフト勤務者などに向けたもので、引き続きピーク時の利用を避けて、自動車、自転車、徒歩での通勤を奨励するほか、可能であれば柔軟な勤務を継続することを推奨している。

(遠藤泰平)

(オーストラリア)

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