政府は各種制限措置を再延長

(ミャンマー)

ヤンゴン発

2020年06月30日

新型コロナウイルス予防・制御・治療国家中央委員会は6月27日、外出時のマスク着用義務や、午前0~4時までの夜間外出禁止、ヤンゴン地域インセイン地区の外出禁止、仕事の集まりや飲食店での飲食などを除く5人以上の集会の禁止などの各種制限措置を、期限としていた6月30日から7月15日まで延長することを発表した。

また、国際旅客機の乗り入れや入国ビザの発給などの入国制限措置については、7月31日まで延長すると併せて発表した。

経済復興に向けた取り組みを開始

国際旅客機は依然として乗り入れできず、再開に向けた先行きも不透明な中、日本に一時帰国していたODAを活用した重要インフラ事業に携わる技術者ら20人が6月26日に特別入国した。日本で1週間の自主隔離とPCR検査の陰性証明書を取得した上で搭乗し、ミャンマー到着後は規定の隔離措置が求められた。

ミャンマーでは政府の徹底した水際対策などにより、経路不明の市中感染も長く見つかっておらず、ヤンゴン市内では街に活気が戻り、経済活動が活発になりつつある。ミャンマー政府は、今回のような特別入国や、外国人の本格的な入国再開のための入国手続きの整備を進めるなど経済復興に向けた取り組みを徐々に開始している。

(細沼慶介)

(ミャンマー)

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