米ニューヨークなど北東部3州、新型コロナ陽性率が高い州からの移動者に14日間の自己隔離を勧告

(米国)

ニューヨーク発

2020年06月26日

米国ニューヨーク、ニュージャージー、コネチカット3州の知事は6月24日、新型コロナウイルス感染者数が急増している州から3州への全ての移動者に対し、訪問者、帰省者にかかわらず、14日間の自己隔離を義務付けるという内容の共同声明外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを緊急発表した(注)。

自己隔離の対象となるのは、直近7日間の平均で、ウイルス検査の平均陽性率が10%以上、または陽性者数が住民10万人当たり10人以上の州からの移動者とし、6月25日午前0時01分より施行された。6月25日時点で該当する州は、アラバマ、アリゾナ、アーカンソー、フロリダ、ノースカロライナ、サウスカロライナ、テキサス、ユタの8州で、南西部に集中している。

ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は知事令の中で、保健局長官に対し、州内の主要入境地点や空港や高速道路の看板などで周知するよう指示した。また、必要不可欠な事業に従事する者や、特別な状況で自己隔離出来ない者に対してはさらなる指示を出す可能性もあるとした。違反者には最高1万ドルの罰金が科されるとしている。また、3州の域内をウイルス感染から守ると同時に、引き続き3州内では自由に移動できるよう、規制内容や手順については引き続き3州の保健局で調整していくとした。

(注)ニューヨーク州とコネチカット州は本件に関する知事令を公表している。

(吉田奈津絵)

(米国)

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