6月20日から一部の品目で関税引き上げ

(サウジアラビア)

リヤド発

2020年06月22日

サウジアラビア税関は6月20日から、一部の品目で関税引き上げを実施した。当初、6月10日から引き上げを開始するとしていたが、同日にいったん延期が発表され、再度6月20日から適用が開始された。背景には、油価下落や新型コロナウイルス感染拡大の影響下にある中で、歳入増および国内調達比率増加という両側面があるとみられる。対象品目は、当初の導入予定数より大幅に減った約1,300品目。

主な対象品目は、食品(乳製品および同加工品が中心)の一部、天然アスファルトの一部、ポリカーボネート製品の一部、バスタブなど浴室関連プラスチック製品、なめし皮、クラフト紙の一部、合成繊維・不織布・カーペット類の一部、大理石など石材の一部、陶磁器の一部、板ガラス・ガラス繊維の一部、フェロアロイ(合金鉄)の一部、形鋼の一部・フラットロール製品、窓枠・キッチンなどの鉄鋼部品の一部、鉄線、家庭用銅製品の一部、アルミニウム板・線・管用継手の一部、液体ポンプの一部、蒸気発生ボイラー部品の一部、冷凍庫の一部、弁の一部、歯車・歯車電動機の一部、電動機・発電機の一部、トランスフォーマーの一部、コンバーター、鉛蓄電池、光ファイバーの一部、照明器具の一部など。

対象品目および新しい関税率は、税関ウェブサイト掲載資料PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を参照。HSコード(表の一番右側)とアラビア語および英語の品目名で、各々の新しい関税率(表の一番左側)を確認可能。

(柴田美穂)

(サウジアラビア)

ビジネス短信 838cb648c971a4c8