中国初、子供用おやつに関する基準が施行

(中国)

上海発

2020年06月19日

6月15日から、中国副食流通協会が発表した「児童零食通用要求」(以下、「要求」)が施行した。本要求は、中国初の子供用おやつに関する専門的な基準で、本要求の施行によって、子供用おやつの栄養や健康、安全性などを体系的に規定された。

本要求では、子供用おやつの原料・食感・栄養成分・微生物および食品添加物などの規定を明記している。また、子供を年齢に応じ、2段階〔3~6歳(60カ月以下)の幼児、6~12歳の学齢児童〕に分け、それぞれの成長に応じて必須となる主要栄養素を規定した。

また、トランス脂肪酸、放射線を照射した原料の使用禁止、糖分・塩分・油を減らすこと、塩化ナトリウム、スクロース、脂肪量の制限値に関する規定、製品形態や製品の食感などの基準についても言及されている。

本要求制定の背景について、地元メディアは、近年、食品添加物が多く、高脂肪・高糖質のおやつが市場に出回り、子供用おやつ市場は無秩序な状況にあったとし、子供に安心して食べさせられる、栄養バランスなど消費者のニーズに適したおやつにするため、本要求を導入するに至った(「中国新聞網」6月15日)としている。

(内田剛)

(中国)

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