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第1四半期のGDP成長率は前期比マイナス5.3%、新型コロナの影響受け民間消費も縮小

(イタリア)

ミラノ発

2020年06月04日

イタリア国家統計局(ISTAT)は5月29日、2020年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率を、前期比(季節調整済み)でマイナス5.3%、前年同期比でマイナス5.4%と発表した(添付資料表参照)。3月から行われたロックダウンや、必要不可欠な部門を除く商業・生産活動の停止など、感染防止のための制限措置が全体に大きく響いたものとみられる。

需要項目別にみると、全ての項目においてマイナス成長となった。GDPの約6割を占め、これまで比較的堅調に推移してきた民間最終消費支出も、外出制限の影響などにより前期比6.6%減で、国内の最終消費は5.1%減となった。また、GDPの約2割を占める総固定資本形成は全体で8.1%減、中でも機械が12.4%減、うち輸送機器が21.5%減と大きな減少幅を記録した。そのほか、財・サービスの輸出、輸入もそれぞれ8.0%減、6.2%減と落ち込んだ。主要貿易相手国のドイツやフランスなどとの貿易額も、特に2020年3月は大きく減少した(注)。

イタリア銀行は5月29日、総裁所感を発表した。今後の経済の見通しについて、回復の時期および程度を左右する要素は予測が難しいとしながらも、2020年のGDP成長率はマイナス9%になるとの見通しを示した。上半期に落ち込みが集中し、夏ごろから徐々に回復していくとみている。一方、感染の拡大状況、国際貿易の下落幅、および財政状況の悪化度合いについて、より悲観的な想定をすると、2020年のGDP成長率はマイナス13%に達しうる、との見方も示している。いずれの見通しにおいても、GDPの落ち込みの半分は、経済活動の停止措置、それによる可処分所得の縮小によるもの、残り半分は、国際貿易の停滞と国をまたぐ観光客の移動が止まることによるもの、としている。

(注)イタリア国家統計局(ISTAT)が5月14日に発表した貿易統計によると、2020年3月は前年同期比で次のとおり。対ドイツにおいて、輸出は7.2%減、輸入は19.9%減、対フランスでは、輸出は18.3%減、輸入は22.7%減。このほか、対スペインでは、輸出は19.8%減、輸入は13.4%減となっている。

(山崎杏奈)

(イタリア)

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