米ジョージア州サバンナ港の貨物取扱量、3カ月連続で前年同月を下回る

(米国)

アトランタ発

2020年06月23日

米国ジョージア州港湾局の発表によれば、2020年5月のサバンナ港での貨物取扱量(注)は33万7,359TEU(20フィートコンテナ換算)で、前年同月比9.7%減となり2020年3月以降3カ月連続で前年同月を下回る数値になった(添付資料図1参照)。

同港では、3月の貨物取扱量が前年同月比18.2%減と大きく落ち込み、4月、5月もそれぞれ7.3%減、9.7%減となっている。

2017年以降、前年比5%増を超えるペースで推移していた貨物取扱量は(添付資料図2参照)、直近1年間(2019年6月~2020年5月)でみると、前年同期比0.6%減とブレーキがかかった。他方、港湾関係の雇用には、まだ大きな変化がみられないという。

貨物取扱量の減少は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ジョージア州向け輸送船の5分の1がキャンセルとなったことや、輸入貨物量・金額ともに最も大きい中国をはじめアジアからの輸入貨物が減少したことによるもの、と報じられている(「アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション」紙電子版4月8日、6月15日)。

グリフ・リンチ・ジョージア港湾局長は、6月も前年同月比8~10%の減少を見込んでおり、新型コロナウイルスの影響からの回復には時間を要する、との見方を示している。

(注)貨物取扱量は、ロサンゼルス港、ロングビーチ港、ニューヨーク・ニュージャージー港に次いで全米4位。

(石田励示)

(米国)

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