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新型コロナウイルス感染者の追跡端末、全住民対象に配布へ、検査態勢も強化

(シンガポール)

シンガポール発

2020年06月15日

シンガポール政府は6月下旬にも同国在住者を対象に、新型コロナウイルス感染者との濃厚接触者を追跡可能な端末「トレーストゥゲザー・トークン」の配布を開始する。この端末は、3月20日に導入されたスマートフォンの追跡アプリ「トレーストゥゲザー」(注)を補完するもの。同アプリはアップルのアイフォン(iPhone)でうまく作動しないなどの問題があり、政府は新たに持ち運び可能な端末を開発した。追跡アプリの利用は任意で、6月5日までに約150万人(同国在住者の約25%)がダウンロードしている。政府は追跡アプリが効果的に機能するには導入率を75%まで引き上げる必要があるとしている。ビビアン・バラクリシュナン外相(スマート国家イニシアチブ担当兼務)は6月8日の会見で、端末の配布に当たっては携帯電話を持たない人々を対象に優先的に配布すると述べた。

政府の新型コロナウイルス対策タスクフォースの共同委員長を務めるローレンス・ウォン国家開発相は6月9日にテレビ放送した演説で、2カ月にわたる職場閉鎖の間に感染者の追跡態勢の強化と迅速化に加え、検査能力を拡大したと説明した。ウォン国家開発相によると、感染検査件数が4月上旬には1日当たり約2,000件だったが、6月9日時点で1万3,000件に拡大し、向こう数カ月以内に4万件に拡大する見通しだ。

経済開発庁、医薬各社と国内のワクチン生産に向け話し合い

また、ウォン国家開発相は演説の中で、経済開発庁(EDB)が医薬会社と同国内でのワクチン生産について話し合っていることを明らかにした。国家開発相は「新型コロナウイルスのワクチンが開発されれば、ワクチンが必要な全ての国民が安い価格で手に入れられるようになる」と述べた。

一方、ヘルスサイエンス庁は6月10日、新型コロナウイルスの治療薬として、米ギリアド・サイエンシズの「レムデシビル」を条件付きで承認した。シンガポールで6月11日までに確認された感染者は3万9,387人に上っている。

(注)追跡アプリ「トレーストゥゲザー」については、政府広報ページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます参照。

(本田智津絵)

(シンガポール)

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