ソウル首都圏の防疫措置を無期限延長

(韓国)

ソウル発

2020年06月16日

韓国で新型コロナウイルス感染の防疫を担当している中央事故収集本部は6月12日、首都圏〔ソウル特別市・仁川(インチョン)広域市・京畿道(キョンギド)〕での防疫措置強化策の無期限延長を発表した。同本部は5月29日午後6時から6月15日午前0時までの17日間の予定で、同措置を講じていた(2020年5月29日記事参照)。

同措置延長の理由について、「2週間の防疫措置強化にもかかわらず、首都圏で連鎖的に感染が拡散したため」と説明した。6月12日の新規感染者は計56人、うち首都圏での感染者が42人と、全体の7割以上を占める。

また、今回は強化措置の終了期限を設けず、首都圏の1日の新規感染者数が1桁に減少するまでなど、生活の中で距離を置く「生活防疫」に移行する直前の水準まで状況を安定させることを目標として掲げた。そのため、学習塾、インターネットカフェなど「高危険施設」を対象とした制限措置、公共施設の運営休止および不要不急な公共行事の自粛、事業所に対する防疫管理の強化などを引き続き推進する。

一方、補完措置として、(1)高危険施設の追加指定および管理強化、(2)飛沫防止マスクの供給拡大、(3)活動別の感染危険度を評価・公開することによる徹底した個人防疫の誘導、(4)防疫漏れの可能性が高いエリアを中心に症状の有無を問わないPCR検査の実施、(5)高危険施設への出入者の電子名簿の導入などを挙げた。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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