韓国政府、特別信用保証プログラムで自動車部品企業を支援

(韓国)

ソウル発

2020年06月18日

韓国の公的信用保証機関である韓国技術保証基金(KOTEC)は、自治体と現代自動車グループ、韓国GM(ゼネラルモーターズ)の出資金を活用し、新型コロナウイルス感染で打撃を受けている自動車部品業界を支援する。中小ベンチャー企業部と産業通商資源部が6月11日発表した。

韓国政府は、KOTECを経由し、中小企業に特化した4,200億ウォン(約369億6,000万円、1ウォン=約0.088円)規模の「部品企業共生特別保証プログラム」を実行する。技術力や安定した納品先があるにも関わらず、新型コロナウイルスの影響で信用等級が低下するなど、流動性の確保が困難な中小企業を中心に支援する。

同プログラムの支援対象は、完成車メーカーや各地のKOTEC営業店などが推薦する1次~3次サプライヤーのうち、資産規模が1,000億ウォン以下、常時労働者が1,000人以下の部品メーカーとなる。また、保証金額は企業当たり年間売上高の4分の1から3分の1程度で、保証限度額は運転資金の場合最大30億ウォン、設備投資資金は最大100億ウォンになる。

同プログラムは6月18日から全国のKOTEC営業店にて相談および申込が可能となる。書類提出から1週間後に審査が完了すれば保証書が発行され、銀行や農業協同組合などの金融機関にて貸出申請が可能となる。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

ビジネス短信 1c0508f3606c456c