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JBIC関係会社が新型コロナウイルス検査キット開発の日ロ合弁企業に投資

(ロシア、日本)

サンクトペテルブルク発

2020年05月21日

国際協力銀行(JBIC)の関係会社「JBIC IGパートナーズ」(注1)は5月8日、日ロ合弁企業エボテック・ミライ・ジェノミクス(EMG)への投資を決定したと発表した。EMGはロシアで普及している新型コロナウイルス検査キットの生産を手掛ける企業。JBIC IGパートナーズは投資の目的について、検査拡充に向けたEMGの貢献を後押しするためだとしている。

投資はロシア政府系ファンドのロシア直接投資基金(RDIF)と共同で設立した日ロ投資基金(RJIF)を通じて行う。投資額は明らかにされていないが、ロシア側の報道によると5億ルーブル(約7億円、1ルーブル=約1.4円)に上るとみられる(「ルスベース」5月7日)。「JBIC IGパートナーズ」は今回のプロジェクトを日ロの8項目の協力プラン(注2)に沿うものと説明している。

RDIFによると、EMGの新型コロナウイルス検査キットは世界で最も迅速かつ正確な診断が可能で、検査後30分で結果が判明するという。携行可能で場所を選ばずに使用できる点もポイントのようだ。EMGには日本のミライ・ジェノミクス(理化学研究所発バイオベンチャーの子会社)とロシアの医療関連会社ジェネティック・テクノロジーズが出資している。

EMGの検査キットはロシアで広く普及している。RDIFが以前からEMGに本キットの生産・医療現場への流通を促すべく投資を行っていたためだ。EMGは2020年5月上旬の時点で200万以上の検査キットを生産しており、ロシアで100万人以上が本キットで検査を受けている。EMGを「ロシア最大の検査システムメーカーのうちの1つ」と評するメディアもみられる(「ベドモスチ」4月26日)。

EMGはロシア以外の国での検査キットの普及を目指しており、フランスで使用が既に承認されている(「1プライム」5月7日)。EMGの関係者によると日本での展開も検討されているようだ。

(注1)国際協力銀行(JBIC)と経営共創基盤(IGPI)の出資で2017年に設立。海外企業への投資や助言を通し、日本企業との業務提携や取引拡大等を目指す。

(注2)2016年5月にソチで行われた日ロ首脳会談で、安倍晋三首相がプーチン大統領に提案したプラン。健康寿命伸長、都市環境整備、中小企業交流・協力の拡大、エネルギー、ロシアの産業多様化・生産性向上,極東の産業振興・輸出基地化、先端技術協力、人的交流の拡大の8項目から成る。

(一瀬友太)

(ロシア、日本)

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