隔離措置期間中は犯罪件数が34%減少、国家警察が発表

(フィリピン)

マニラ発

2020年05月18日

フィリピン国家警察(PNP)は5月7日、広域隔離措置(ECQ)を発動した3月17日以降、4月30日までに発生した犯罪件数が3万8,484件となり、ECQ発動前の2月1日から3月16日までの5万8,705件と比較して、34.5%減少したと発表した。

PNPはまた、犯罪件数のうち重大な犯罪件数については、ECQ発動後(3月17日~4月30日)は2,669件となり、ECQ発動前(2月1日~3月16日)の6,756件から60.5%減少したとした。

PNPはさらに、強盗および盗難はそれぞれ64.2%、67.9%減少したとし、特に減少した盗難の類型として四輪車および二輪車の盗難を挙げ、それぞれ87.5%、81.8%減少したとした。

PNPのフランシスコ・ガンボア長官は、多くの国民がECQに従ったことや、公共交通機関の停止などによる移動制限、外出禁止令、酒類の販売禁止などによって犯罪件数の減少が実現できたとした。「ECQが5月15日で期限を迎え、その後発動される見込みである一般的なコミュニティ隔離措置(GCQ)に移行した後も、犯罪件数が少ない状態が続くことを期待している」とした。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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