連邦大学、新型コロナウイルス感染拡大のピークや収束予測サイトを発表

(ブラジル、中南米、世界)

サンパウロ発

2020年05月08日

ミナスジェライス連邦大学(UFMG)統計学大学院のダニ・ガメルマン教授ら共同研究チームは5月4日、新型コロナ感染拡大のピークや収束の予測日を、主要国別に英語で把握できるWEBサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。

同WEBサイトは、各国のこれまでの感染者数と死亡者数のデータに基づき、(1)1週間後の感染者数と死亡者数の予測、(2)今後の長期的な感染者数と死亡者数のピークと収束時期の予測、を数値やグラフで示している。ダウンロードも可能だ。

対象国は中南米主要国ほか、日本を含む世界37カ国に及ぶ。ブラジルについては州別の検索もできる。

共同研究チームによる予測は、推計統計学に基づき、予測日までの時系列データ(抽出集団)から確立95%の予測範囲(母集団)を推計したもの。このため、感染者数と死亡者数が日々更新される毎に予測値も更新される。また、同予測値は予測日における諸条件が変らないことを前提としており、例えば、予測日以降に、現在サンパウロ市で導入されている、生活に必要不可欠な商業・サービス以外の全ての施設を強制的に閉鎖する検疫措置(感染拡大防止措置)などの継続いかんによって、予測値も変わってくる。

同WEBサイトによる5月5日時点の予測データをみると、ブラジルにおける感染者数のピークは5月18日~6月11日となっている。

(大久保敦)

(ブラジル、中南米、世界)

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