集会人数を最大100人まで緩和、新型コロナウイルス感染率の低下を受け

(ニュージーランド)

シドニー発

2020年05月28日

ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は5月25日、新型コロナウイルス感染拡大防止のための制限措置のうち、屋内外の集会人数について、これまで最大10人としていた制限を緩和し、5月29日正午から最大100人までとすると発表した。

同国では5月14日以降、新型コロナウイルスの警報レベルを「2」に引き下げ、ショッピングモールや小売店、レストラン、カフェ、映画館、公園、スポーツジム、公共施設などとともに、企業もビジネスを再開できることとなっていた(2020年5月14日記事参照)。レベル2への移行後、25日までの間に国内で新たに確認された感染者数は3人で、感染率は大幅に低下している。

集会人数の制限を100人まで緩和した後も、衛生基準を守り、接触記録を残すことが引き続き重要としており、政府が5月20日に公開したアプリ「NZ COVID Tracer外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を活用することを推奨している。このアプリは、利用者が訪問先でQRコードを読み込むことによって移動履歴を記録する方法を採用しており、企業や施設は政府のホームページ上でオリジナルのQRコードを表示するポスターを製作することができる。保健省によると、公開後5日間でアプリのダウンロード数は38万件に達し、1万3,600枚のポスターが製作されたという。

今後は6月8日にレベル2の対応を再度検証し、同月22日までにレベル1への移行を検討することとなっている。

(住裕美)

(ニュージーランド)

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