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アフリカ連合の調査、新型コロナウイルス危機で地域統合の重要性高まると強調

(アフリカ)

中東アフリカ課

2020年05月27日

アフリカ連合(AU)、アフリカ開発銀行(AfDB)、国連アフリカ経済委員会(ECA)は5月22日、域内統合の進展度合いを示す「アフリカ地域統合指数外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発表した(添付資料表参照)。貿易、生産、マクロ経済、インフラ、人の移動の5つの側面から、2019年時点での域内貿易比率や関税率、渡航査証の有無、通貨の互換性などに基づいて、統合の進展度合いが指数化(最大1)されている。域内8つの地域経済共同体(RECs)と西サハラを除く域内54カ国が対象で、前者は各共同体内における統合度合いが、後者は他のアフリカ域内諸国との関係から統合の度合いが示される。

RECsでは、ケニア、タンザニア、ウガンダなど6カ国から成る東アフリカ共同体(EAC)が「0.537」と最も進展しており、中でも人の移動(0.664)やマクロ経済(0.660)面での統合に進展がみられた。一方、生産面での統合は「0.434」と低かった。国別では、南アフリカ共和国(0.625)が首位で、生産拠点としてアフリカ全域にモノを供給していることから、生産やインフラ面での統合が域内で最も進展しているとの結果が出た。続いて、ケニア(0.444)、ルワンダ(0.434)、モロッコ(0.430)の順となった。南アが加盟する南部アフリカ開発共同体(SADC)は「0.337」と進展度合いが低いが、これは加盟国16カ国間の差が大きく、コンゴ民主共和国やエスワティニなど統合が遅れている国が含まれるためとした。

アフリカ全体の域内統合は「0.327」で、これについて調査では「依然として低い水準で、新型コロナウイルス感染拡大のような危機に対処できるような強固な経済基盤を築くためには、域内統合の深化が不可欠だ」と指摘した。その上で、2019年に発効したアフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)設立協定の完全な運用に向けて、協力強化を図るとあらためて強調した。AfCFTA設立協定は、AU加盟国55カ国・地域の参加が目指されている自由貿易協定(FTA)で、2020年7月からの運用開始を目指しているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、開始時期はずれ込むとみられる。そのほか、最新テクノロジーを活用した革新的な地域バリューチェーンの枠組み構築、官民パートナーシップによるインフラ開発、域内人材の育成などの具体策が示された。

(高崎早和香)

(アフリカ)

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