家庭のインターネット普及率が79.1%に上昇

(ブラジル)

サンパウロ発

2020年05月01日

ブラジル地理統計院(IBGE)は4月29日、全国家庭サンプル調査(情報通信分野)(PNAD Contínua TIC)の最新版「PNAD Contínua TIC 2018」(注)を発表した。これによると、2018年のブラジルの家庭におけるインターネット普及率は2017年の74.9%から79.1%に上昇した。また、10歳以上の国民による個人携帯電話の所有割合は79.3%で、約1億4,420万人に達することが分かった。

インターネットに接続するデバイスとしては、携帯電話が99.2%と最大で、続くパソコンからの接続は48.1%と、大きく差が開いた。接続方法は、3Gまたは4Gのモバイルブロードバンド接続が最も多く80.2%で、に設置したインターネット回線での接続は75.9%だった。

また、インターネットの利用動機は、アプリケーションを用いたテキストメッセージやボイスメッセージの利用が95.7%、音声やビデオ通話が88.1%、電子メールの利用が63.2%と、コミュニケーションの手段としての利用が大半を占めたほか、動画視聴目的と回答した人も86.1%と高い割合だった。

2020年は、新型コロナ感染拡大の影響で外出を自粛する機会が増え、さらなるインターネット利用が進むとみられている。この結果を反映する、2020年版同サンプル調査の発表は2021年末以降になる見込みだ。

(注)全国家庭サンプル調査(PNAD Contínua)とは、ブラジル地理統計院(IBGE)が国家の社会経済的発展の研究を目的として継続的にサンプル調査をしているもの。約1万6,000地区、約21万1,000世帯を対象とし、四半期ごとに面談調査が行われる。

(山本祐也)

(ブラジル)

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