モスクでの礼拝が既に可能に

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年05月18日

バングラデシュ宗教省は5月6日、一定条件下で翌7日からモスクでの礼拝を認める通達を発出した。バングラデシュは自宅待機要請や政府機関・オフィスの原則営業停止措置を5月16日まで延長しているが、現在は断食月(ラマダン)期間中で、ラマダン明け後の夕食(イフタール)やラマダン明け休暇〔Eid-ul-Fitr(イード・ウル・フィトル)〕に備えて、一部の商業活動は認めている。

礼拝を認める主な条件は以下のとおり(添付ジェトロ仮英訳参照)。

  1. 礼拝者はマスクを着用
  2. モスクに来る前に各自自宅で沐浴(もくよく)を行うこと
  3. モスク内ではソーシャルディスタンスを確保
  4. 礼拝用のマットや帽子などは各自持参
  5. 子供や高齢者、健康状態が優れない者、医療従事者は礼拝に参加できない

ラマダン期間中は、特にモスクでの礼拝は重要とされるが、日系企業の中には従業員に対し、モスクでの礼拝自粛を求めるなどの対応を取るところもあり、企業内での感染防止対策が重要となる。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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