武漢~大阪直航コンテナ船が再開

(中国)

武漢発

2020年05月15日

湖北省政府は5月9日、武漢と日本を結ぶ直航コンテナ船「華航漢亜2号」(以下、コンテナ船)が運航を再開したと発表した。コンテナ船は2019年11月28日に、長江を通過して中国の内陸部と日本を結ぶ初の直航コンテナ船として就航したが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて運航を休止していた。

再開後の初便には120万枚超のマスクをはじめ、300トンの工業化学薬品、消毒液やガーゼ、介護用おむつなどの医療用品が積載され、コンテナ船は武漢市の陽邏港を出港し、神戸、大阪、名古屋などに寄港する。

また、コンテナ船の管理・運営を行う武漢新港管理員会は「運航再開に当たっては、オンライン手続きをはじめ、非接触かつ現場まで直接足を運ばなくても検査ができるような新しいモデルを作り、通関手続きの簡素化や企業コストの低減を進め、通関をスムーズにしていく」と述べた。

武漢では国際物流の回復が進む

航空路線は、5月10日に武漢と大阪を結ぶ定期貨物便が運航を再開した。また、武漢と欧州を結ぶ貨物列車「中欧班列」も既に3月28日から運行を再開している。

武漢市交通運輸局の責任者は「武漢市の国際物流は水、陸、空の分野で力を発揮している。武漢市が再びグローバルサプライチェーンに組み込まれていくことを期待する」と述べた(「湖北日報」5月13日)。

(片小田廣大)

(中国)

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